川西市貸し農園・福竹ファームでは、サツマイモの栽培もされています。
サツマイモ栽培は、黒マルチが敷かれているので雑草の心配はありません。
しかし、簡単に思えるサツマイモ栽培でも、世話をする必要があります。
通常は、このようにサツマイモの葉が茂り、とても元気に育ちます。
しかし、株が成長し、伸びたツルが土につくと要注意です。
葉のつけ根の部分から根を出し、芋の成長が遅れてしまいます。
芋は根に養分が蓄積したものなので、放っておくとダメなのです。
地表を這うツルにも芋がつき、養分が分散して、芋が小さくなります。
それを防ぎ、植えつけた部分の芋だけを肥大させる方法があります。
それが、「つる返し」という方法で、これをしないと残念な結果に。
ツルを引き上げて、土から根をはがし反転し、根付きを防ぎます。
こうすることで、サツマイモの養分が集中し、芋の生育を助けるのです。
こういう作業があることは、家庭菜園の初心者の方はご存じないのかも。
少し手を加えてやると、次の写真のような工夫も考えられますね。
貸し農園も1年経つと、色々と学ばれ、工夫されながら楽しまれています。
ファームの区画を覗いてみると、それぞれ素晴らしい工夫をされています。
ただ、サツマイモは乾燥した土を好み、肥沃だと「つるボケ」になります。
手が掛からないと言いつつ、野菜作りには気配りが必要なのですね。