ブロッコリーは「いつ・何をするか」が収穫量を大きく左右する野菜です。
この記事では、秋植え・春植えの両方に対応した、
家庭菜園・貸し農園・ベランダ栽培すべてに使える
月別の実践作業カレンダーをまとめました。
ブロッコリー栽培ノートの“行動版”としてお使いください。
9月|秋植えスタート・もっとも重要な準備月
- 苦土石灰でpH調整(1㎡あたり100g)
- 完熟堆肥・元肥を施す
- 苗の購入(中旬〜下旬)
- 下旬に定植スタート
- 防虫ネットを必ず設置
この時期の最大の敵はアオムシ・コナガです。
防虫ネットを張らずに成功することは、ほぼありません。
10月|秋植えの本番・初期管理が命
- 引き続き定植(上旬まで)
- 植え付け後1週間は乾燥させない
- 植え付け2週間後に1回目の追肥
- 防虫ネットのすき間チェック
苗がしっかり根付くかどうかが、
この後の生育と脇芽の量を左右します。
11月|順調なら一部収穫もスタート
- 葉が大きく広がる時期
- 害虫は減るが油断しない
- 2回目の追肥(花蕾が見えた株から)
- 早い品種は頂花蕾が見え始める
この時期から頂花蕾の兆しが見えてきます。
12月|本格収穫シーズン突入(秋植え)
- 頂花蕾の収穫開始
- 収穫後すぐ追肥
- 脇芽の発生を確認
- 寒冷地では不織布で防寒
この時期にしっかり脇芽管理に入れると、
年明け以降の収穫量が一気に増えます。
1月|脇芽収穫と株の体力維持
- 脇芽(側花蕾)の収穫が本格化
- 2〜3週間ごとに薄めの追肥
- 水のやりすぎに注意
寒さで成長はゆっくりですが、
間引くように脇芽を収穫すると株が若返ります。
2月|秋植えの後半戦・春植え準備も開始
- 脇芽収穫が続く
- 暖かい日は水やり再開
- 春植え用の土作り開始
- 苦土石灰投入(春植え用)
3月|春植えスタート&秋植え最終収穫
- 春植え用の苗購入
- 中旬〜下旬に定植
- 秋植え株は最後の脇芽収穫
- 株の片付け準備
春植えはここから虫との本格バトルが始まります。
4月|春植えの初期管理&防虫最重要月
- 防虫ネット必須
- 植え付け2週間後に1回目追肥
- 乾燥しやすいので水やり注意
- ヨトウムシ・コナガ対策強化
【写真を入れる:春植えブロッコリーの頂花蕾のアップ】
5月|春植えの頂花蕾収穫スタート
- 頂花蕾の適期収穫(12〜15cm)
- 2回目の追肥
- 脇芽収穫開始
- 水切れ注意
6月|春植えの脇芽収穫ラッシュ
- 脇芽の連続収穫
- 追肥と水やりで株の体力維持
- 蛾・幼虫の発生に注意
気温上昇とともに、品質が落ちやすくなるため、
早め早めの収穫が重要です。
7月|栽培終了・来季に向けた土の回復
- 残った株の撤去
- 根を残さず引き抜く
- 太陽熱消毒(夏場の土作り)
- 次作(葉物・豆類など)へ輪作
8月|秋植えに向けた仕込み月
- 畝の確保
- 堆肥のすき込み
- 防虫ネットの準備
- 秋植えの苗予約チェック
まとめ|ブロッコリー月別管理で失敗しない3原則
- ① 防虫ネットは植え付け初日から
- ② 追肥は定期的に、切らさない
- ③ 花は咲かせない、早めに収穫
このカレンダー通りに進めれば、
ブロッコリーは初心者でも一株10回以上の収穫が可能です。
ぜひ、あなたの家庭菜園ノートに組み込んでみてください。