「葉が黄色くなる」「花が咲いた」「虫に食われた」など、
ブロッコリー栽培のトラブルは“起こる月”がほぼ決まっています。
この記事では、月別に発生しやすいトラブルをQ&A形式でまとめました。
困った時にすぐ引ける“ブロッコリー専用トラブル辞典”としてお使いください。
9月|植え付け初期のトラブルQ&A
Q1:植え付け後、苗がぐったりしています。
A:根がまだ張っていない状態で乾燥しています。1週間は毎日しっかり水やりを行い、直射日光が強い日は寒冷紗で遮光してください。
Q2:植えた翌日に葉が虫だらけになりました。
A:防虫ネット未設置が原因です。アオムシ・コナガは一晩で食害します。定植当日からネット必須です。
10月|初期生育が止まるトラブル
Q3:葉が大きくならず、生長が止まったように見えます。
A:肥料不足か根傷みの可能性があります。定植2週間後に1回目の追肥を行い、水はけも確認しましょう。
Q4:葉の色が薄くなってきました。
A:窒素不足のサインです。液体肥料で軽く補給してください。
11月|頂花蕾が出ないトラブル
Q5:いつまでたっても花蕾が出てきません。
A:肥料切れ、植え付け遅れ、日照不足のどれかです。この時期に葉が15枚以上ないと遅れます。
Q6:葉ばかり大きく花蕾ができません。
A:窒素過多です。追肥を一旦止めましょう。
12月|収穫期のトラブル
Q7:花蕾が黄色くなってしまいました。
A:完全に収穫遅れです。黄色くなる前の濃緑色のうちに必ず収穫しましょう。
Q8:収穫後、脇芽が出てきません。
A:追肥不足です。収穫直後に追肥+水やりを必ず行ってください。
1月|寒さによる生育不良
Q9:寒さで葉が紫色になりました。
A:低温障害の初期症状です。不織布などで防寒すると改善します。
Q10:脇芽の成長が極端に遅いです。
A:寒さと肥料不足の影響です。気温の高い日に追肥してください。
2月|後半戦の体力切れトラブル
Q11:脇芽が小さいまま枯れてしまいます。
A:株の体力が落ちています。液体肥料を薄めて週1回補給してください。
3月|春植え開始時のトラブル
Q12:春植え苗がすぐ虫にやられます。
A:春は害虫の最盛期です。秋以上に防虫ネット必須です。
Q13:苗がヒョロヒョロに伸びます。
A:日照不足です。最低6時間以上の日当たりを確保しましょう。
4月|急成長期のトラブル
Q14:葉ばかり茂って花蕾が見えません。
A:肥料過多です。追肥を一旦中止し、水だけ与えて様子を見ましょう。
5月|春植え収穫期のトラブル
Q15:花蕾がスカスカです。
A:水不足または肥料切れが原因です。気温上昇期は水切れに特に注意してください。
6月|高温期の品質低下トラブル
Q16:急に黄色くなってしまいます。
A:高温による早期開花です。夏前は早め収穫の判断が重要です。
まとめ|ブロッコリーのトラブルは「時期×対策」で8割防げる
- ✔ 虫被害は防虫ネットで9割防げる
- ✔ 花が咲くのは収穫遅れ
- ✔ 肥料切れは脇芽を止める
- ✔ 高温期は早取りが正解
ブロッコリー栽培は「失敗の原因」がはっきりしている野菜です。
このQ&Aを見ながら対処すれば、初心者でも安定して育てられます。