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結論から言うと、ホウレンソウは、同じ場所で続けて育てると、立ち枯れなどの病気が出やすくなる野菜です。自治体の資料では、「1年あける」のが目安として紹介されています。
ホウレンソウは、栽培期間が短く、年に何度も種をまけます。その手軽さのせいで、つい同じ畝にまき続けてしまいがちです。この記事では、畑の回し方(輪作)の考え方と、ローテーション表を、一例としてまとめました。栽培の手順は、「ホウレンソウの育て方|酸性土壌を避けて失敗を防ぐ」をご覧ください。
自治体の資料では、野菜ごとの連作を避ける年数の目安が紹介されています。ホウレンソウ・ネギ・レタスは1年、キャベツ・ハクサイ・キュウリは2年あける、といった例です。
ホウレンソウは、酸性の土に弱く、立ち枯れなどの土の病気も出やすいとされます。同じ場所で続けて育てると、病気が増える原因になります。
| 科 | 代表的な野菜 |
|---|---|
| ヒユ科 | ホウレンソウ |
| アブラナ科 | ブロッコリー、キャベツ、ダイコン、ハクサイ、コマツナ |
| セリ科 | ニンジン、パセリ、セロリ |
| ネギ類(ヒガンバナ科) | ネギ、タマネギ、ニンニク |
| マメ科 | エダマメ、エンドウ、ソラマメ |
| ウリ科 | キュウリ、カボチャ |
| ナス科 | トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモ |
ホウレンソウの前作・後作を選ぶときは、「ヒユ科以外」を選びます。
ホウレンソウは、酸性の土に弱い野菜です。前作が何であっても、種まきの2週間前までに、石灰で酸度を整えておくことが基本です。適したpHは、資料により6.0〜7.0、6.5〜7.0と紹介されています。
3つの区画(A・B・C)がある場合の例です。
| 年 | 区画A | 区画B | 区画C |
|---|---|---|---|
| 1年目 | ホウレンソウ(ヒユ科) | エダマメ(マメ科) | キュウリ(ウリ科) |
| 2年目 | キュウリ(ウリ科) | ホウレンソウ(ヒユ科) | エダマメ(マメ科) |
| 3年目 | エダマメ(マメ科) | キュウリ(ウリ科) | ホウレンソウ(ヒユ科) |
この例では、ホウレンソウが同じ場所に戻ってくるまでに、2年あきます。
ホウレンソウは、秋まき(涼しくなってから)と、春まき(3〜4月)の両方で育てられます。1年に2回育てる場合は、次の点に気をつけてください。
区画が1つだけの貸し農園や、小さな畑では、畝ごとに科を分ける方法があります。
プランターでは、同じ土を何度も使うと、連作と同じ状態になります。
| 失敗 | 理由 | 対策 |
|---|---|---|
| 同じ畝に、まき続けた | 病気が増える | 畝を変える。1年は空ける |
| 石灰を入れ忘れた | 酸性が強くなり、発芽・生育が悪くなる | 種まきの2週間前までに石灰を入れる |
| 水はけの悪い畝を使い続けた | 過湿で、立ち枯れが出やすい | 畝を高くする。水はけを改善する |
| 記録を取っていない | 前作が分からなくなる | 簡単な作付け記録をつける |
記録がたまるほど、その畑に合ったまき時や、石灰の量が分かってきます。
ホウレンソウは、栽培期間が短いため、収穫後に、すぐ次の作物を計画できます。
| 収穫時期 | 後作の候補 | ポイント |
|---|---|---|
| 春まきの収穫後(5〜6月) | エダマメ、キュウリ、カボチャなど | ヒユ科以外を選ぶ |
| 秋まきの収穫後(冬〜春) | 春のマメ類、ニンジンなど | 石灰は、次の作物に合わせて調整する |
ホウレンソウは、石灰で酸度を整えてから育てる野菜です。次の作物が、酸性を好む場合は、石灰の量を調整してください。
ホウレンソウは、秋まきと春まきの両方で育てられます。畝をうまく使うことで、連作を避けながら、年に2回収穫できます。
| 時期 | 畝A | 畝B |
|---|---|---|
| 秋〜冬 | ホウレンソウ(秋まき) | ニンニクなど(ネギ類) |
| 春〜初夏 | ネギ類などの収穫 | ホウレンソウ(春まき) |
| 夏 | 夏野菜(別の科) | 休ませる、または別の科 |
この例では、ホウレンソウを同じ畝で続けて育てないよう、畝を入れ替えています。
| 年 | 畝(区画) | 育てた野菜(科) | まいた月 | 気づいたこと |
|---|---|---|---|---|
| 1年目 | 畝A | ホウレンソウ(ヒユ科) | 9月 | 発芽は順調。間引きを丁寧に |
| 1年目 | 畝B | エダマメ(マメ科) | 6月 | ― |
| 2年目 | 畝A | ニンニク(ネギ類) | 10月 | ― |
「気づいたこと」の欄に、石灰を入れた日や、立ち枯れ・病気の有無を書いておくと、翌年の参考になります。
酸性の土は、ホウレンソウの発芽や生育に影響します。毎回、種まきの前に、酸度を整える習慣をつけましょう。
畑が狭くて、同じ場所を使わざるを得ないときは、次の工夫で、リスクを減らせます。
これらは、あくまでリスクを減らす工夫です。連作を避けることが、最も確実です。
これまで輪作をしていなかった方も、次の手順で、すぐに始められます。
最初から完璧な表を作る必要はありません。「去年、この畝で何を育てたか」が分かるだけでも、十分に役立ちます。
プランターで育てたあと、次の作物に使う土を、再生する方法の例です。
ホウレンソウは、酸性に弱いため、再生した土の酸度も、確認してください。
「この畝に、次は何を植えよう」と迷ったら、まず前作の科を確認します。前作がホウレンソウなら、ホウレンソウは避ける。それだけで、連作障害のリスクは、大きく下がります。
小さな畑でも、畝を3本に分けて、毎年ずらす方法があります。
| 年 | 畝1 | 畝2 | 畝3 |
|---|---|---|---|
| 1年目 | ホウレンソウ | マメ科 | ウリ科 |
| 2年目 | ウリ科 | ホウレンソウ | マメ科 |
| 3年目 | マメ科 | ウリ科 | ホウレンソウ |
この例では、ホウレンソウが同じ畝に戻ってくるまで、2年あきます。畝の幅や本数は、畑の広さに合わせて、調整してください。
輪作は、完璧に行うのが難しいことも多いです。大切なのは、「同じ科を、続けて同じ場所に植えない」という基本を守ることです。まずは、今年の作付けを記録するところから、始めてみてください。小さな畑でも、畝ごとに考えれば、十分に取り組めます。
ホウレンソウは、栽培期間が短く、やり直しがきく野菜です。失敗しても、次のまき時に、改善できます。気楽に、続けてください。
記録と計画があれば、来年の畑づくりも、ぐっと楽になります。畝の絵を描いておくだけでも、ずいぶん違いますよ。
ホウレンソウは、手軽に育てられるぶん、畝の管理を忘れがちです。小さなメモが、あとで役に立ちます。
Q. 毎年同じ場所で、ホウレンソウを育ててもいいですか?
立ち枯れなどの病気が出やすくなる傾向があるため、おすすめしません。1年は空けて、別の科の野菜を育てましょう。
Q. 秋と春で、同じ畝を使ってもいいですか?
連続して使うより、畝を変えるほうが安心です。やむを得ない場合は、土づくりと水はけに、特に気をつけてください。
Q. 輪作が難しい小さな畑では、どうすればよいですか?
畝ごとに科を分けて、毎年ずらす方法があります。記録を残しておくと、管理がしやすくなります。