※イメージ画像です(AIにより生成)
結論から言うと、収穫後の畑じまいで大切なのは、「作物の残さ(茎葉・根)を、畑に放置しない」ことです。秋田県の「野菜栽培技術指針」(農林水産省のサイトに掲載)には、収穫後、残さをそのまま放置すると、後作(次の作付け)の病害虫の伝染源となる恐れがあるので、土中深く埋めるか、ほ場外に出すと書かれています。また、被害植物残渣で越冬・越夏する病原菌が多いので、収穫後は茎葉をほ場に残さないことが示されています。
この記事では、秋田県の技術指針(農林水産省のサイトに掲載)をもとに、畑じまいの考え方を整理します。なお、この指針は秋田県内の技術指導者向けの資料のため、気候や作付けの時期は、お住まいの地域と異なる場合があります。
秋田県「野菜栽培技術指針」の「病害虫防除」の項目には、次のように書かれています。
また、葉茎菜類(キャベツ・ハクサイ・ブロッコリー・ホウレンソウ・シュンギクなど)の指針の「収穫後のほ場管理」には、次のように書かれています。
つまり、収穫が終わった畑に、枯れた茎葉をそのままにしておくと、病原菌が残り、次の作付けの病気の原因になる可能性があります。
以下は、指針をもとにした一般的な考え方です(公式の手順ではありません)。
| 方法 | 考え方 |
|---|---|
| 畑の外に出す | 袋に入れて、自治体のごみのルールに従って、出す |
| 土中深く埋める | 病気の出た株は、浅いすき込みでは、病原菌が残る可能性がある(指針は「土中深く」としています)。埋める場所や深さは、畑の状況によって、判断する |
| 堆肥にする | 病気の出た残さは、堆肥化の温度が十分に上がらない場合、病原菌が残る可能性があるため、健康な残さと分けて扱う(指針には、堆肥化についての記述は確認できませんでした) |
注意:自治体によっては、野焼きが禁止されています。処分の方法は、必ずお住まいの自治体のルールをご確認ください。
秋田県「野菜栽培技術指針」の「病害虫防除」には、病害虫の防除方法の分類として、次のように書かれています。
秋田県の指針には、キャベツの害虫の例として、「ヨトウガ越冬世代成虫の産卵は5月中旬からみられ、幼虫の発生盛期は結球期の6月となる」といった記述があります。害虫の種類によって、越冬の仕方や、発生の時期が異なることがわかります。
具体的な害虫ごとの越冬対策は、作物・地域によって異なるため、お住まいの都道府県の病害虫防除所や、JA・普及センターの情報を確認してください。
秋田県の指針は、収穫後の残さについて、土中深く埋めるか、ほ場外に出すとしています。病気が出た株の残さは、病原菌が残る可能性があるため、浅いすき込みは避けてください。病気が出ていない健康な残さの扱いは、一般に、すき込みや堆肥化が行われますが、今回の指針の範囲では、確認できませんでした。
指針には、発病株は2次伝染源となるため、できるだけ早く抜き取ると書かれています。抜き取った株は、畑の中に放置せず、畑の外に出して処分してください。
指針には、収穫後に行うと書かれていますが、具体的な時期は、作物ごとに異なります。収穫が終わったら、できるだけ早く、残さを片付けることが基本です。
指針には、ほ場衛生として、農機具や資材・履き物の洗浄が挙げられています。病気の出た株を扱った後は、特に、洗って乾かすことをおすすめします(一般的な考え方)。
指針には、土壌中の病原菌は、連作や罹病残さのすき込みによって増加し、病害が激発すると書かれています。次の作付けでは、科の異なる野菜に替えることを検討してください。