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里芋の保存方法|畑の貯蔵穴・種芋の越冬・冷蔵庫の注意

※イメージ画像です(AIにより生成)

結論から言うと、収穫した里芋を長く保存するときの基本は、「子芋・孫芋を親芋から外さず、株のまま」「寒さと湿気から守る」「定期的に点検する」の3つです。JAいがふるさとの公開記事には、貯蔵する場合は、子芋・孫芋などを外さないよう、特に注意して取り扱う。外れてしまうと、その傷口から傷み始めるので、故障株が多くなると書かれています。

この記事では、公開資料をもとに、畑の貯蔵穴を使う方法、収穫せずに越冬させる方法、温度の注意、種芋の考え方を整理します。収穫の時期と掘り方は、関連記事「里芋の収穫時期」でまとめています。

この記事でわかること

  • 保存の基本(株のまま・向き・傷)
  • 畑の貯蔵穴を使う方法
  • 収穫せずに越冬させる方法
  • 貯蔵に向く温度と、低温の障害
  • 種芋(翌年の植え付け用)の考え方
  • 点検のコツ
  • 公開資料で確認できなかったこと

保存の基本

株のまま、傷をつけない

JAちばみらい・JAいがふるさとの記事には、次のように書かれています。

  • 貯蔵する場合は、子芋、孫芋などを外さないよう、特に注意して取り扱う
  • 外れてしまうと、その傷口から傷み始めるので、貯蔵中の故障株が多くなる
  • 掘り上げた株は、地上部の切り口(刈り口)を下方に向けて、積み重ねて詰める。反対に、切り口を上方に向けて詰めると、子芋が親株から離れやすく、傷口から腐敗する芋が多くなる

JAあつぎの記事には、親株に付いたままの芋を穴に入れる。向きは逆さでもよいと書かれています。

傷のある芋は選別する

JAあつぎの記事には、傷の付いた芋は腐りやすいので、選別して取り除くと書かれています。

畑の貯蔵穴を使う方法

JAいがふるさと・JAちばみらい・JAあつぎの記事をもとに、手順を整理します。

項目 内容(公開資料)
場所 排水の良い畑を選ぶ(JAいがふるさと・JAちばみらい)
穴の大きさ 幅40〜50cm、深さ50〜60cmぐらい(JAいがふるさと)。JAあつぎは、深さ60cm前後。幅は保存したい量に合わせる
株の入れ方 掘り起こした株を丁寧に集め、地上部の切り口(刈り口)を下にして、積み重ねて詰め込む
保温・排水 保温性や排水性を高めるため、もみ殻などを入れる(JAあつぎ)
覆い 全部詰め終わったら、その上に、雨が直接染み込まないように、稲わら・麦わらなどで覆い、5〜6cmの厚さに覆土する(JAいがふるさと)
寒さ対策 さらに、厳寒期に入ったころに、10〜15cmの覆土を追加して、寒さから守る(JAいがふるさと)
水が溜まらない工夫 穴を土で埋めたあと、水が溜まらないよう、10cm程度盛り土する。寒さ対策や水が入らないよう、その上をビニールシートなどで覆う(JAあつぎ)

注意したいこと

JAあつぎの記事には、保存期間や環境によって、芋が腐ってしまう場合があるので、定期的に状態を観察すると書かれています。穴の中の様子を、全部掘り返さずに確認する方法は、公開資料には書かれていません。取り出す時期を決めて、少しずつ使うのが、現実的です(筆者の整理)。

収穫せずに越冬させる方法

JAいがふるさとの記事には、次のように書かれています。

  • 関東南部以西の平たん地の、温暖な所では、自家用の種芋の確保程度の貯蔵であれば、畑に置いたまま収穫せず、あぜの上に大きく土を盛り上げたまま、あるいはその上に若干の防寒被覆を行う程度で、十分越冬させることができる

JAあつぎの記事にも、サトイモを収穫せず、茎の部分だけ切り取り、土を被せて、ビニールシートで覆う方法が書かれています。ただし、寒さが厳しい場所では、サトイモが凍結して腐ってしまうことがあるので、畑の環境によって保存方法を使い分けるとされています。

つまり、温暖な地域で、少量を保存するなら、掘らずに土をかぶせて越冬させる方法もある一方、寒い地域では凍結のおそれがあるということです。お住まいの地域の冬の寒さに合わせて、選んでください(筆者の整理)。

貯蔵に向く温度と、低温の障害

富山県の「さといも栽培マニュアル」には、次のように書かれています。

  • 芋の貯蔵適温は、8〜10℃。6℃以上が必要
  • 5℃以下の低温に長時間遭遇すると、障害(頂芽枯死、腐敗)が発生する
  • 作業場やハウスにコンテナを搬入し、2〜3日風乾後、黒色シートや古ビニールなどで3〜4重に被覆し、保温する
  • 光が当たるハウスで貯蔵する場合は、必ず1枚は黒色シートで被覆し、芋に光が当たらないようにして、緑化を防ぐ
  • 多湿状態となって芋が腐敗することを防ぐため、コンテナ上部の被覆に穴を開け、排気口を設置する
  • 被覆内には必ず温度計を設置し、6℃以上が確保されていることを定期的に確認する

これらは、産地で、コンテナを使って貯蔵する方法の記載です。家庭で、冷蔵庫に入れる場合の方法や期間は、今回確認した資料には書かれていません。ただ、5℃以下の低温に長く置くと障害が出るという記載から、冷蔵庫(一般に低い温度)への長期の保管は、避けたほうがよいと考えられます(筆者の整理)。

種芋(翌年の植え付け用)の考え方

JAあつぎの記事には、サトイモの貯蔵は、来年の種芋として使用する場合などにも使えると書かれています。富山県のマニュアルには、産地向けの、種芋の選抜として、次のように書かれています。

  • 形のよい孫芋がバランスよく着生している株を選抜し、翌年の種芋専用うねに植え付ける
  • 優良な株のポイント:大株で、丸い孫芋を多く着生したもの。ひ孫芋はあまり着いていないほうがよい。大株でも、小さい芋を多数着けたものや、孫芋の長いものは除外する

家庭菜園で、自分で作った芋を種芋にする場合は、形のよい株を選ぶことが、考え方として示されています(産地向けの記載を、家庭菜園に当てはめた筆者の整理)。種芋の保存の期間や、植え付けまでの具体的な方法は、公開資料に詳しくは書かれていませんでした。種芋の購入を前提に、植え付けの時期に入手する方法もあります。

点検のコツ(筆者の整理)

以下は、公開資料をもとにした、筆者の整理(保存中のチェックの例)です。

タイミング 確認すること
保存を始める前 傷のある芋・子芋が外れた株を、貯蔵用から外したか
保存を始めるとき 排水の良い場所か。雨水が入らない覆いか
寒波の前 追加の覆土(10〜15cm)、または被覆を増やしたか
定期的に 腐敗の臭い、湿気、凍結の跡がないか(JAあつぎ:定期的に観察)
取り出すとき 傷んだ芋を選別して除いたか

公開資料で確認できなかったこと

  • 冷凍保存、皮をむいたあとの保存、ゆでたあとの保存の方法(公的資料に記載が見つからなかったため、この記事では扱いません)
  • 家庭の冷蔵庫・野菜室での、具体的な保存の方法と期間
  • ベランダ・室内での保存方法
  • 保存できる期間の目安(何か月)
  • お住まいの地域(兵庫県・関西)で、掘らずに越冬できる条件
  • 貯蔵穴の中の様子を、掘り返さずに確認する方法

よくある質問(FAQ)

Q1. 里芋は、どこで保存するのがよいですか。

JAの記事には、排水の良い畑に、幅40〜50cm、深さ50〜60cmぐらいの貯蔵穴を掘って、株を入れ、わらと土で覆う方法が書かれています。産地向けの資料には、8〜10℃で、光を避けた貯蔵が書かれています。

Q2. 子芋は、外してから保存してもいいですか。

JAの記事には、貯蔵する場合は子芋・孫芋を外さないよう注意する。外れると傷口から傷み、故障株が多くなると書かれています。すぐ使う分は、外して構いません。

Q3. 冷蔵庫に入れてもいいですか。

富山県のマニュアルには、5℃以下の低温に長時間遭遇すると、障害(頂芽枯死、腐敗)が発生すると書かれています。家庭の冷蔵庫での保存の方法は、今回確認した資料では確認できませんでした。

Q4. 掘らずに、畑に置いたままにできますか。

JAいがふるさとの記事には、関東南部以西の平たん地の温暖な所では、自家用の種芋の確保程度なら、あぜの上に土を盛り上げ、必要なら防寒被覆をして、越冬させることができると書かれています。寒い地域では、凍結して腐ることがあります(JAあつぎ)。

Q5. 保存中に、傷んだ芋があったらどうしますか。

JAあつぎの記事には、傷の付いた芋は腐りやすいので、選別して取り除くと書かれています。定期的に状態を観察することが大切です。

まとめ

  • 保存の基本は、子芋・孫芋を外さず株のまま。傷のある芋は選別する
  • 畑の貯蔵穴は、排水の良い場所に、幅40〜50cm・深さ50〜60cmほど。株は刈り口を下にして詰め、わらと5〜6cmの覆土、厳寒期に10〜15cmの追加覆土
  • 温暖な地域では、掘らずに土を盛って越冬させる方法もあるが、寒い地域では凍結に注意
  • 貯蔵に向く温度は8〜10℃。5℃以下の低温に長時間置くと障害が出る
  • 定期的に点検して、傷んだ芋は取り除く

参考にした公的情報・公開資料(2026年10月23日確認)

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