※イメージ画像です(AIにより生成)
結論から言うと、収穫した里芋を長く保存するときの基本は、「子芋・孫芋を親芋から外さず、株のまま」「寒さと湿気から守る」「定期的に点検する」の3つです。JAいがふるさとの公開記事には、貯蔵する場合は、子芋・孫芋などを外さないよう、特に注意して取り扱う。外れてしまうと、その傷口から傷み始めるので、故障株が多くなると書かれています。
この記事では、公開資料をもとに、畑の貯蔵穴を使う方法、収穫せずに越冬させる方法、温度の注意、種芋の考え方を整理します。収穫の時期と掘り方は、関連記事「里芋の収穫時期」でまとめています。
JAちばみらい・JAいがふるさとの記事には、次のように書かれています。
JAあつぎの記事には、親株に付いたままの芋を穴に入れる。向きは逆さでもよいと書かれています。
JAあつぎの記事には、傷の付いた芋は腐りやすいので、選別して取り除くと書かれています。
JAいがふるさと・JAちばみらい・JAあつぎの記事をもとに、手順を整理します。
| 項目 | 内容(公開資料) |
|---|---|
| 場所 | 排水の良い畑を選ぶ(JAいがふるさと・JAちばみらい) |
| 穴の大きさ | 幅40〜50cm、深さ50〜60cmぐらい(JAいがふるさと)。JAあつぎは、深さ60cm前後。幅は保存したい量に合わせる |
| 株の入れ方 | 掘り起こした株を丁寧に集め、地上部の切り口(刈り口)を下にして、積み重ねて詰め込む |
| 保温・排水 | 保温性や排水性を高めるため、もみ殻などを入れる(JAあつぎ) |
| 覆い | 全部詰め終わったら、その上に、雨が直接染み込まないように、稲わら・麦わらなどで覆い、5〜6cmの厚さに覆土する(JAいがふるさと) |
| 寒さ対策 | さらに、厳寒期に入ったころに、10〜15cmの覆土を追加して、寒さから守る(JAいがふるさと) |
| 水が溜まらない工夫 | 穴を土で埋めたあと、水が溜まらないよう、10cm程度盛り土する。寒さ対策や水が入らないよう、その上をビニールシートなどで覆う(JAあつぎ) |
JAあつぎの記事には、保存期間や環境によって、芋が腐ってしまう場合があるので、定期的に状態を観察すると書かれています。穴の中の様子を、全部掘り返さずに確認する方法は、公開資料には書かれていません。取り出す時期を決めて、少しずつ使うのが、現実的です(筆者の整理)。
JAいがふるさとの記事には、次のように書かれています。
JAあつぎの記事にも、サトイモを収穫せず、茎の部分だけ切り取り、土を被せて、ビニールシートで覆う方法が書かれています。ただし、寒さが厳しい場所では、サトイモが凍結して腐ってしまうことがあるので、畑の環境によって保存方法を使い分けるとされています。
つまり、温暖な地域で、少量を保存するなら、掘らずに土をかぶせて越冬させる方法もある一方、寒い地域では凍結のおそれがあるということです。お住まいの地域の冬の寒さに合わせて、選んでください(筆者の整理)。
富山県の「さといも栽培マニュアル」には、次のように書かれています。
これらは、産地で、コンテナを使って貯蔵する方法の記載です。家庭で、冷蔵庫に入れる場合の方法や期間は、今回確認した資料には書かれていません。ただ、5℃以下の低温に長く置くと障害が出るという記載から、冷蔵庫(一般に低い温度)への長期の保管は、避けたほうがよいと考えられます(筆者の整理)。
JAあつぎの記事には、サトイモの貯蔵は、来年の種芋として使用する場合などにも使えると書かれています。富山県のマニュアルには、産地向けの、種芋の選抜として、次のように書かれています。
家庭菜園で、自分で作った芋を種芋にする場合は、形のよい株を選ぶことが、考え方として示されています(産地向けの記載を、家庭菜園に当てはめた筆者の整理)。種芋の保存の期間や、植え付けまでの具体的な方法は、公開資料に詳しくは書かれていませんでした。種芋の購入を前提に、植え付けの時期に入手する方法もあります。
以下は、公開資料をもとにした、筆者の整理(保存中のチェックの例)です。
| タイミング | 確認すること |
|---|---|
| 保存を始める前 | 傷のある芋・子芋が外れた株を、貯蔵用から外したか |
| 保存を始めるとき | 排水の良い場所か。雨水が入らない覆いか |
| 寒波の前 | 追加の覆土(10〜15cm)、または被覆を増やしたか |
| 定期的に | 腐敗の臭い、湿気、凍結の跡がないか(JAあつぎ:定期的に観察) |
| 取り出すとき | 傷んだ芋を選別して除いたか |
JAの記事には、排水の良い畑に、幅40〜50cm、深さ50〜60cmぐらいの貯蔵穴を掘って、株を入れ、わらと土で覆う方法が書かれています。産地向けの資料には、8〜10℃で、光を避けた貯蔵が書かれています。
JAの記事には、貯蔵する場合は子芋・孫芋を外さないよう注意する。外れると傷口から傷み、故障株が多くなると書かれています。すぐ使う分は、外して構いません。
富山県のマニュアルには、5℃以下の低温に長時間遭遇すると、障害(頂芽枯死、腐敗)が発生すると書かれています。家庭の冷蔵庫での保存の方法は、今回確認した資料では確認できませんでした。
JAいがふるさとの記事には、関東南部以西の平たん地の温暖な所では、自家用の種芋の確保程度なら、あぜの上に土を盛り上げ、必要なら防寒被覆をして、越冬させることができると書かれています。寒い地域では、凍結して腐ることがあります(JAあつぎ)。
JAあつぎの記事には、傷の付いた芋は腐りやすいので、選別して取り除くと書かれています。定期的に状態を観察することが大切です。