川西市貸農園の福竹ファームでも、キュウリ栽培はとても盛んです。
家庭菜園でもキュウリは人気の野菜で、初心者には取り組みやすい野菜です。
しかし、キュウリの大敵ウリハムシ対策を怠ると大変な被害に遭います。
キュウリを栽培している方々にとって、このウリハムシは大きな悩みの種です。
ウリハムシはキュウリの葉を食べるだけでなく、他のウリ科の植物にも被害を与える害虫です。
しかし、農薬を使わずにウリハムシの被害を抑える方法があります。
それが「コンパニオンプランツ」と呼ばれる植物の活用です。
コンパニオンプランツとは、一緒に植えることでお互いに良い影響を与え、害虫の被害を防いだり成長を促進したりする植物のことです。
今回は、キュウリのコンパニオンプランツとして効果的な植物についてご紹介します。
1. キュウリとネギの組み合わせ
キュウリとネギもコンパニオンプランツとして相性が良い組み合わせです。
ネギの根に共生する拮抗菌が、キュウリのかぼちゃ割病という病気を防ぐ効果があります。
さらに、ウリハムシはネギの独特の臭いを嫌い、近づきにくくなります。
キュウリの株元にネギを植え付けることで効果を高めることができます。
根が絡むことで相乗効果が得られるので、しっかりと植えつけましょう。
2. マリーゴールドの活用
マリーゴールドもキュウリのコンパニオンプランツとして効果的です。
マリーゴールドの根には殺虫成分が含まれており、土中のセンチュウ(線虫)の数を抑制する効果があります。
センチュウは野菜の根に寄生し、養分を吸い取るため、被害に遭った野菜は元気がなくなり、葉が枯れることがあります。
マリーゴールドを植えることで、センチュウの被害を防ぐことができます。
特にアフリカンマリーゴールドは効果が高いようですが、草丈が50〜100cmになるため、スペースの確保が必要です。
3. トマトとバジルの組み合わせ
トマトとバジルは、代表的なコンパニオンプランツの組み合わせです。
トマトにつくアブラムシはバジルの香りを嫌がり、一緒に植えることでアブラムシがトマトを避けるようになります。
また、トマトは水を少なく必要とするため、余分な水分をバジルが吸収し、お互いに良い環境を作り出します。
バジルの香りも虫にとっては嫌な臭いとなり、害虫の被害を減らす効果が期待できます。
4. イチゴとペチュニアの組み合わせ
イチゴにはペチュニアがおすすめのコンパニオンプランツです。
ペチュニアの花の香りはミツバチなどの受粉昆虫を引き寄せます。
ミツバチの活動により、イチゴの受粉が促進され、結実率が上がります。
そのため、イチゴの収穫が良くなり、人工授粉の必要性を減らすことができます。
このように、コンパニオンプランツの活用はキュウリのウリハムシ対策に効果的です。
一緒に植えることでお互いに良い影響を与え、害虫被害を抑え、健全な成長を促進することができます。
是非、自分の家庭菜園で試してみてください。