トマトやナスの実付きをもっと良くしたい、というときによく名前が挙がるのが骨粉肥料です。骨粉と聞くと少し特殊な肥料のように感じるかもしれませんが、リン酸を豊富に含む定番の有機肥料の一つです。今回は、骨粉肥料の特徴と使い方について整理していきます。
この記事でわかること
- 骨粉肥料とはどんな肥料か
- 特徴と効果
- 使い方
- 使用時の注意点
1. 骨粉肥料とはどんな肥料か
骨粉は、豚や鶏、魚などの骨を粉砕し、加熱して作られる有機肥料です。1000度以上の高温で焼成したものは「焼成骨粉」、蒸気で処理したものは「蒸製骨粉」と呼ばれ、いずれもリン酸を豊富に含んでいるのが特徴です。
窒素分を多く含む鶏糞や油かすとは対照的に、骨粉はリン酸分に特化した肥料といえます。
2. 特徴と効果
骨粉に含まれるリン酸は、カルシウムと結合した状態で存在しています。このリン酸は、根や微生物が分泌する有機酸によって少しずつ溶け出し、根から吸収される仕組みになっているため、効果がゆっくりと現れ、長く持続するのが特徴です。
主な効果としては、次のようなものが挙げられます。
- 実付きを良くする: リン酸は、花芽の形成や実の肥大に関わる成分とされている
- 花付きを良くする: 観賞用の花にもよく使われる
- 土壌改良効果: 有機質肥料のため、成分の補給だけでなく土壌の質を整える効果も期待できる
3. 使い方
骨粉は肥効が長く続くため、主に元肥として使われます。
- 元肥として: 植え付け前の土作りの際に、畑にすき込んでおく
- 向いている野菜: トマト、ナス、イチゴなど、収穫期間が長く続く果菜類に特に向いているとされる
- 追肥としての利用: 即効性は低いため、追肥として使う場合は他の肥料と組み合わせるとよい
じっくりと効くタイプの肥料なので、「今すぐ効果を出したい」という場面よりも、長期にわたって収穫が続く野菜の元肥として使うのが向いています。
4. 使用時の注意点
骨粉を使う際は、次の点に気をつけるとよいでしょう。
- 即効性を期待しすぎない: 効果がゆっくり現れるため、追肥だけに頼らず元肥として計画的に使う
- 量を守る: リン酸過多は、他の養分の吸収を妨げることがあるとされる
- 保管場所: 動物性の原料のため、においや虫を避けるためにも密閉して保管する
- 土壌の酸度との関係: 極端に酸性の土壌では、リン酸が吸収されにくくなることがあるとされる
5. うちの畑での実感
うちの畑では、トマトやナスを植える前の元肥として骨粉をよく使っています。効果がすぐには表れないぶん、「本当に効いているのかな」と感じることもありますが、収穫が進むにつれて実の付きが安定してくる印象があります。
即効性を求める場合は油かすや化成肥料と組み合わせ、じっくりとした土台づくりには骨粉、というように使い分けるようにしています。
よくある質問(FAQ)
Q. 骨粉と油かす、どちらを使えばいいですか?
骨粉はリン酸中心で実付き・花付きに、油かすは窒素分が多く茎葉の生育に向いています。目的に応じて使い分けたり、組み合わせたりするとよいでしょう。
Q. 骨粉はどの野菜に向いていますか?
トマト、ナス、イチゴなど、収穫期間が長く続く果菜類に特に向いているとされています。
Q. 骨粉は追肥にも使えますか?
使用できますが、即効性は低いため、生育中の追肥としては他の肥料と組み合わせる方が効果的です。
Q. プランター栽培でも使えますか?
使用できますが、量を控えめにし、植え付け前の土作りの段階で混ぜ込むのがおすすめです。
Q. 骨粉のにおいが気になります。対策はありますか?
密閉容器で保管し、土にしっかりすき込むことでにおいを抑えられます。
まとめ
- 骨粉は動物の骨を粉砕・加熱した、リン酸を豊富に含む有機肥料
- リン酸がゆっくり溶け出すため、効果が長く持続する
- トマト・ナス・イチゴなど、収穫期間の長い果菜類の元肥に向いている
- 即効性は低いため、他の肥料と組み合わせて使うのがおすすめ
骨粉は、じっくりと効かせて実付きを良くしたいときに頼りになる有機肥料です。特徴を知って、野菜作りに役立ててみてください。
