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タマネギの失敗しない植え方|10年育てて分かった「コツは深さ3cmと冬の管理」

菜園ノート
【植え付け直後のタマネギ苗の様子】

貸し農園歴10年の山ちやんが、毎年の反省と成功体験をもとに「タマネギの失敗しない植え方」を実直にまとめました。初めての人も、中級者も、これを読めば“越冬の壁”を越えられます。

【植え付け直後のタマネギ苗の様子】

はじめに:タマネギは「植え付け時の2つの失敗」で決まる

タマネギは栽培期間が長いので、春の収穫ばかりに目が行きがちですが、実は最大の失敗ポイントは“植え付け時と冬越し”にあります。

ぼくも2016年に貸し農園を借りた当初、タマネギは毎年のように失敗していました。「苗が枯れる」「小玉ばかり」「トウ立ち祭り」…いろいろ経験しました。

そんな中、試行錯誤を重ねていくと、たった2つのポイントをおさえるだけで失敗率が劇的に下がることに気づいたんです。

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ポイント①:植える深さは「3cm」——深すぎても浅すぎても失敗する

タマネギ栽培で一番多い失敗が植え付けの深さ問題です。

  • 浅すぎる → 冬に抜ける・霜柱で浮き上がる
  • 深すぎる → 肥大せず、超小玉で終わる

最適解は、ずばり「苗の白い部分がギリギリ隠れる程度の“3cmくらい”」

ぼくは毎年、深く植えすぎて「なんか玉が太らん…」という年が続いたのですが、農園の隣区画のおじいさんにアドバイスをもらい、深さを3cmにした年は驚くほど玉の太りが違いました。

ポイント②:苗の選び方は「細すぎず、太すぎず、中サイズ」

タマネギの苗は、太さで生育がほぼ決まると言ってもいいほど重要です。

  • 細すぎる苗 → 冬越しできず枯れる
  • 太すぎる苗 → トウ立ちしやすい

ベストは鉛筆より細い“中苗”です。長さは20cm前後が扱いやすい。

土づくり:タマネギは「控えめな肥料」がちょうどいい

タマネギは肥料が多いと徒長して弱くなります。ぼくの失敗談としては、最初の頃“野菜が喜ぶだろう”と多めに肥料を入れてしまい、逆に冬に全滅させたことがあります。

正しい土づくりはコレ:

  • 苦土石灰:100g/㎡(植え付けの2週間前)
  • 堆肥:2kg/㎡
  • 元肥:控えめ(化成肥料なら50g程度)

タマネギは「肥料少なめ・日当たり良し」が基本です。

冬越しのコツ:霜対策と“浮き上がりチェック”

タマネギが失敗する一番の原因は、実は冬の霜で苗が浮き上がることです。

ぼくは毎年、12〜2月は農園に行くたび、苗を指で軽く押して土に密着させる“浮き上がりチェック”をしています。

冬越しのポイント:

  • マルチを張って保温+雑草防止
  • 霜柱で浮いた苗は、そっと押して戻す
  • 追肥は2月中旬と3月上旬の“2回だけ”

【冬のタマネギ苗の様子・霜対策のマルチなど】

春以降の管理:追肥の量は最少でOK

3月ごろになると一気に生育が進みますが、追肥のしすぎは禁物。

ぼくは以前、成長が嬉しくて追肥を多めにしてしまい、結果的にトウ立ちが大量発生した年がありました…。

追肥はひとつまみ程度で十分。

生育が遅れ気味の株だけに与える“部分追肥”でも問題ありません。

収穫のタイミング:葉が倒れてから1週間がベスト

収穫時期は地域によりますが、関西〜関東の貸し農園なら5月下旬〜6月が多いです。

葉が自然に倒れてから1週間ほど待つと、貯蔵性がアップ。

倒れずに立っている株は無理に押し倒さず、自然に任せましょう。

まとめ:タマネギは「最初の2つ」を守れば失敗しない

10年育ててきて、タマネギ栽培で本当に大事だと感じるのはこの2点です。

  • 深さ3cmで植えること
  • 冬の霜対策(浮き上がりチェック)

この2つを守るだけで、収穫量がグッと安定します。

もし「いつもタマネギが上手く育たない…」という方は、ぜひ今年はこの方法で試してみてください。

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