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【タマネギ植え付け完全ガイド】深さ3cm・株間15cm・根付きアップ術まで徹底解説

菜園ノート
【植え付け直後のタマネギ苗・深さの比較など】

タマネギ栽培の成功は「植え付け」で8割決まる──。貸し農園歴10年の山ちやんが、深さ・株間・根付きアップ方法など、植え付け時に必ず押さえておくべきポイントを実体験ベースでまとめました。

【植え付け直後のタマネギ畝(黒マルチ+苗の様子)】拡大

【植え付け直後のタマネギ畝(黒マルチ+苗の様子)】拡大

はじめに:タマネギは「植える前の準備」と「植えた直後」がすべて

タマネギ栽培は長丁場ですが、実は難しいのは最初だけ。
特に「植付け(11月)」が成功の分岐点になります。

ぼく自身、初めの頃は──

  • 深く植えすぎて小玉だらけ
  • 浅く植えて霜柱で抜けまくる
  • 苗を寝かせて植えたせいで根付かない
  • 密植して風通しが悪くなる

という失敗を重ね、「植え付けこそすべて」と痛感しました。

この記事では、タマネギ10年育てて分かった
“本当に大事な植え付けのコツ”
すべてまとめてご紹介します。

【1】まずは土づくり|タマネギは“控えめ肥料+高畝”が基本

植え付け前に土を整えることで、根付きが圧倒的によくなります。

■ 植え付け前の土づくり(10月中)

  • 苦土石灰:100g/㎡(植え付けの2週間前)
  • 堆肥:2kg/㎡
  • 元肥(化成肥料):50g/㎡(控えめでOK)
  • 畝の高さ:15〜20cm(高畝推奨)

ポイント:
タマネギは湿気が苦手。高畝+黒マルチが“根腐れ予防”に絶大です。

【2】苗選びが8割|太すぎず細すぎず「中苗」が最強

植え付け前の苗選びを間違えると、その後いくら頑張っても巻き返しが難しいです。

■ 良い苗の条件

  • 鉛筆より少し細いくらいの太さ
  • 20〜25cm程度の長さ
  • 葉が折れていない・黄変していない
  • 白い部分(球部分)がぷっくりしている

NG苗:

  • 太すぎる(トウ立ちしやすい)
  • 細すぎる(冬越しできない)

【3】植える深さは「3cm」|浅すぎても深すぎても失敗する

最も多い失敗が「深植え」と「浅植え」。

■ 最適な深さ

苗の白い部分がギリギリ隠れる深さ=約3cm

■ こんな失敗が起こる

  • 深すぎる → 玉が太らない(締まりすぎる)
  • 浅すぎる → 霜柱で浮いて根が切れる

ぼくは数年間これで失敗してきましたが、深さ3cmに徹底した年は“大玉率が劇的に改善”しました。

【4】株間は「15cm」|風通しと肥大に直結する

株間が狭いと葉が重なり合い、湿気がこもって病気が出やすくなります。

■ 正しい株間

15cm × 条間30cm
(黒マルチの定番ピッチはこの間隔)

株間が広いほど玉が大きく育ちます。
ただし広げすぎると地温が下がりやすくなるので、15cmが最適です。

【植え付け直後のタマネギ苗・深さの比較など】

【5】根付きアップ術|植え付け直後の“3つのひと手間”

タマネギは植え付け時にストレスを受けやすい植物。
「根付き」をよくする3つのコツを紹介します。

■ 根付きが良くなる3つのコツ

  • ① 指で「軽く押さえる」(浮き上がり防止)
  • ② 苗を真っ直ぐ立てる(寝かせると根が横に伸びる)
  • ③ 風よけに寒冷紗をかける(1〜2週間でOK)

寒風が強い貸し農園では、植え付け直後に苗が揺れると根付きが悪くなるので、
ぼくは植え付け後に“軽い風よけ”をして根を守ります。

【6】水やりは植え付け時の「1回だけ」|以降は不要

タマネギは乾燥に強いので、水やりは植え付け直後に“根付かせるための1回”だけで十分です。

■ 植え付け直後の水やり

  • 苗の根元にだけ軽く水を入れる
  • あまり多くかけない(泥はねで病気のもと)

以降の水やりは不要。
秋〜冬は雨だけで十分育ちます。

【7】植え付け1〜3週間後に“根付きチェック”を忘れない

タマネギは植え付け後すぐに“根付く株”と“根付かない株”の差が出ます。

■ チェックポイント

  • 葉が倒れていないか
  • 抜けかけていないか
  • 土との密着が弱くなっていないか

浮いている苗は、指で軽く押し込んで土に密着させます。

このチェックだけで“生存率が30%以上変わる”と言っても過言ではありません。

【8】よくある失敗と回避方法

■ 深植え

→ 3cmの深さを徹底。玉が小さくなる原因。

■ 浅植え

→ 霜柱で抜ける。初期は特に要注意。

■ 密植

→ 風通しが悪くなり病気が増える。

■ 苗が斜め

→ 根が地中でうまく伸びず、太りが悪い。

■ 水をかけすぎる

→ 過湿で根腐れや病気の原因に。

まとめ:タマネギは“丁寧な植え付け”が大玉への最短ルート

半年以上の栽培期間の中でも、植え付け時の作業は最も重要です。
今日紹介したポイントを押さえるだけで、驚くほど収穫結果が変わります。

■ 最重要ポイント

  • ✔ 深さ3cm(白い部分が隠れる程度)
  • ✔ 株間15cm(風通しと肥大のバランス)
  • ✔ 中苗を使う(太すぎず・細すぎず)
  • ✔ 植え付け後の風よけ(根付きアップ)
  • ✔ 1〜3週間後の“浮き上がりチェック”

この植え付け方法を守れば、
貸し農園でも家庭菜園でも“大玉のタマネギ”が確実に育ちます。

あなたの今年のタマネギ栽培が、最高のスタートを切れますように。

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