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【タマネギの収穫&貯蔵テクニック】半年育てたタマネギを長持ちさせる山ちやん流の方法

【タマネギを軒下に吊るして干している様子】 菜園ノート
【タマネギを軒下に吊るして干している様子】

タマネギ栽培のフィナーレは「収穫」と「貯蔵」。この2つを正しく行えば、夏〜秋まで長くおいしく食べられます。貸し農園歴10年の山ちやんが、実体験にもとづく“失敗しない収穫タイミング”と“長期保存のコツ”をまとめました。

【収穫直前のタマネギ畑(葉が倒れている様子)】

【収穫直前のタマネギ畑(葉が倒れている様子)】

はじめに:収穫&貯蔵は「正しい順番」が命

半年以上かけて育ててきたタマネギ。最後の仕上げが、収穫と貯蔵です。

ぼくが初心者の頃やってしまった失敗は──

  • 早く抜きすぎて貯蔵できない
  • 雨の日に収穫してすぐ腐らせた
  • 乾燥不足で首が緩み、保存中に傷む
  • 湿気の多い場所に吊るしてカビ発生

今だから笑える話ですが、当時は本気で落ち込みました。

この記事では、10年間で身につけた「収穫」と「貯蔵」の最適解をすべてまとめて紹介します。

【1】収穫のタイミング|“葉が倒れてから1週間”が黄金ルール

タマネギ収穫の合図は、葉が自然に倒れてくる時です。

■ 正しいタイミング

葉が倒れてから1週間待つ。

早すぎると首が太く、乾燥が不十分で腐りやすくなります。

■ 注意ポイント

  • 倒れていない株を無理に倒さない(品質が落ちる)
  • 倒れ始めたタイミングで天気をチェック

ぼくが何度か失敗したのは、「倒れたから今すぐ抜こう!」と急いで収穫してしまった時。
1週間待つだけで貯蔵性が2倍以上変わります。

【2】収穫の方法|引き抜く前に“土を割っておく”と傷みにくい

収穫時は、ただ引っ張るのではなく、株の周りの土を割ってあげると玉が傷みにくくなります。

■ 収穫手順

  • ① 晴れた日を選ぶ(雨天NG)
  • ② 玉の周りを手や小さなスコップでほぐす
  • ③ 葉の根元をつかんで“ゆっくり”引き抜く
  • ④ 畝に並べて半日〜1日乾かす

雨の日に収穫すると、乾きづらくカビの原因になるので厳禁。

【3】収穫後の乾燥|「半日+風通しの良い場所」でしっかり水分を飛ばす

収穫したタマネギは、玉と根から多くの水分を放出します。
乾燥不足だと保存性がガクッと落ちます。

■ 畑での一次乾燥

✔ 晴れた日に畝の上に並べて半日〜1日。

玉に直接日光が当たってもOKですが、2日以上はNG。
蒸れて傷みます。

■ 自宅での二次乾燥

  • 日陰・風通しの良い場所(軒下など)
  • 1〜2週間かけてじっくり乾燥

首(葉の付け根)がしっかり締まったら次の工程へ。

【タマネギを軒下に吊るして干している様子】

【タマネギを軒下に吊るして干している様子】

【4】葉と根の切り方|“切る位置”で保存期間が変わる

乾燥が十分にできたら、葉と根をカットします。

■ 切る位置の目安

  • 葉:3〜5cm残す
  • 根:1cm残す

葉を短く切りすぎると首から腐りやすくなります。
根も完全に切り落とすと雑菌が入りやすいので、少し残したほうが安全です。

【5】吊るす or かご保存|どちらでも良いが“湿気対策”が命

タマネギの貯蔵方法は大きく分けて2種類。

① 吊るし保存

  • 涼しい
  • 風が通るので長持ち
  • 見た目もわかりやすい

定番の方法で、ぼくも毎年これです。

② かご保存(ネット・段ボール)

  • 直射日光を避ける
  • 底が網目のかごがベスト
  • 段ボールの場合は穴を開ける

どちらにしても湿気だけは絶対に避ける。

【6】貯蔵場所は“涼しい・暗い・風通し”の3拍子で選ぶ

タマネギは、夏の高温と湿気で傷みやすい野菜です。

■ 最適な保存場所例

  • 玄関(風通しが良い家の場合)
  • 北側の涼しい物置
  • カーポート下
  • 日陰の納屋

NG場所

  • 直射日光が当たる場所
  • 湿気がこもる室内
  • キッチンやリビングなど高温な場所

特に梅雨〜夏は高温多湿になるので“風が抜けるかどうか”が最重要です。

【7】品種で保存期間が変わる|晩生は最強の貯蔵向け

同じタマネギでも、品種によって保存性はかなり違います。

■ 貯蔵性が高い(晩生)

  • ネオアース
  • もみじ3号
  • ターザン

■ 貯蔵が苦手(早生・赤タマネギ)

  • 貴錦(早生)
  • アトン(赤)
  • 湘南レッド

ぼくの経験では、晩生なら夏〜秋まで余裕で持つ一方、赤タマネギは1〜2ヶ月が限界。
サラダ向けの甘い系品種は「早めに食べ切る」前提です。

【8】定期チェックのポイント|腐敗は“早期発見”が命

完全に乾燥させても、保管中に腐ってくるタマネギがあります。

■ 定期チェック(2〜3週間に1回)

  • 柔らかい玉がないか(腐敗の初期)
  • カビがついていないか
  • 首の部分が緩くなっていないか

早期発見すれば“周りへの感染”を防げます。

まとめ:タマネギは収穫と貯蔵が成功の分岐点

半年かけて育てたタマネギも、収穫と貯蔵を間違えると一気に失敗してしまいます。
今回の内容を整理すると──

  • ✔ 収穫は“葉倒れ後1週間”
  • ✔ 雨の日は絶対に収穫しない
  • ✔ 畑で半日乾燥→自宅で長期乾燥
  • ✔ 葉3〜5cm・根1cm残して切る
  • ✔ 貯蔵場所は涼しくて風通しが良い場所
  • ✔ 晩生品種は長期保存向け
  • ✔ 定期チェックで腐敗を防ぐ

この手順を守れば、貸し農園でも家庭菜園でも、
夏〜秋までおいしいタマネギライフが続きます。

今年もあなたの畑が大豊作になりますように!

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