,ぎゅう皆さん、こんにちは!川西市貸農園福竹ファームです。厳しい暑さが続く中、自宅の家庭菜園はいかがですか。今回は、ファームで日々様々なアイデアを実践されている方の方法をご紹介します。
夏野菜の王様ともいえるトウモロコシ、皆さんも育てていますか?あの甘くてプチプチとした食感は、夏の醍醐味ですよね!しかし、トウモロコシを育てる上で避けて通れないのが、**外敵からの被害**です。特に、実が色づき始めると現れるのが、厄介な**鳥たち**。せっかく丹精込めて育てたトウモロコシが、鳥につつかれて台無しになってしまうのは本当に悲しいものです。
一般的に、鳥害対策としては、畑全体をネットで覆ったり、ひとつひとつの実に袋をかけたりする方法が知られています。しかし、もっと手軽で、しかもエコな方法はないものか…と常々考えていました。
そこで今回、家庭菜園での実践報告してみたのが、皆さんのご家庭にも必ずある、あの**「牛乳パック」**を使った鳥害対策です!
### 牛乳パックでトウモロコシを守る!その実践と考察
添付した写真をご覧ください。ご覧の通り、トウモロコシの雌穂(めすほ)の部分に、丁寧に加工した牛乳パックを被せています。
これは、収穫を間近に控えたトウモロコシの実が、鳥に見つからないようにするための実験的な試みです。教科書には載っていない、まさに「アイデア」を形にしたものです。この方法、一体どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
#### メリット:これは使える!牛乳パック対策の光
1. **抜群の遮蔽効果!鳥からの視認性ゼロ!**
これが最大のメリットです。牛乳パックで完全に覆うことで、鳥からはトウモロコシの実が見えなくなります。まさに「見つからなければ襲われない」というシンプルな原理に基づいています。ネットのように隙間からつつかれる心配もありません。
2. **コストはタダ!環境にも優しいリサイクル!**
家庭で出た使用済み牛乳パックを再利用するので、費用は一切かかりません。ゴミの減量にも貢献できる、まさにSDGs時代の賢い選択と言えるでしょう。
3. **加工が簡単!手軽に実践できる!**
ハサミさえあれば、簡単に加工できます。側面を切り開いたり、底を抜いたりするだけで、トウモロコシの形に合わせて調整可能です。複雑な道具や技術は必要ありません。
4. **物理的な防御力!ちょっとした衝撃から守る?**
鳥害だけでなく、強風で実がぶつかったり、小石が当たったりといった、ちょっとした物理的な衝撃からも実を保護する効果が期待できます。
#### デメリット:注意が必要!牛乳パック対策の影
1. **通気性の悪さ、蒸れのリスク**
牛乳パックは防水性があり、密閉されがちです。特に夏の高温多湿な時期は、パック内部の通気性が悪くなり、実が蒸れてしまったり、カビが発生したりするリスクがあります。今回も、一部のパック内で湿気がこもっているのが確認できました。
2. **成長の阻害、成熟具合の確認が困難**
実の肥大化に合わせてパックを調整しないと、成長を阻害してしまう可能性があります。また、パックを被せていると、実の成熟具合や病害虫の発生を目視で確認することができません。収穫適期を見極めるのが難しくなります。
3. **作業の手間、大規模栽培には不向き**
家庭菜園で数本程度なら問題ありませんが、広い畑で何百本、何千本ものトウモロコシに一つ一つ牛乳パックを被せるのは、かなりの手間と時間がかかります。現実的な方法とは言えません。
4. **強風時の脱落や、風倒被害のリスク**
強い風が吹いた場合、牛乳パックが飛ばされてしまったり、逆に牛乳パックが風を受けてトウモロコシの茎に負担をかけ、倒伏の原因になったりする可能性も考えられます。
### 実践されている内容の考察と今後の展望
今回の牛乳パックを使った鳥害対策の実験は、予想通りメリットとデメリットがはっきり分かれました。
小規模な家庭菜園で、特定の時期だけ鳥害に悩まされる、といったケースには、**非常に有効な応急処置**として活用できる可能性を感じました。特に、鳥に実を見せたくない、という点においては抜群の効果を発揮します。
しかし、通気性の問題や生育確認の難しさ、大規模栽培への応用が難しい点などを考慮すると、万能な対策とは言えません。
**今後の課題**としては、牛乳パックに工夫を凝らして通気孔を設けたり、雨水が入らないように改良したりすることで、デメリットを軽減できるかもしれません。また、収穫直前の短期間だけ使用するなど、タイミングを絞って活用するのも良いでしょう。
農業には、常に新しい発見と試行錯誤があります。教科書的な知識はもちろん大切ですが、自分の畑の状況に合わせて、柔軟な発想で様々なアイデアを試してみることも、家庭菜園の大きな魅力であり、醍醐味だと改めて感じた実験でした。
皆さんも、もし鳥害に悩まされていたら、一度試してみてはいかがでしょうか?そして、もしもっと良いアイデアがあれば、ぜひ私にも教えてくださいね!
それでは、また川西市貸農園福竹ファームの家庭菜園日誌でお会いしましょう!



